横浜市青葉区たちばな台病院・たちばな台クリニック

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#2 「相互的コンディショニングがもたらした変化」 犬嶋宏介君がみつけた、自分の身体を理解する力

#2 「相互的コンディショニングがもたらした変化」 犬嶋宏介君がみつけた、自分の身体を理解する力

第2 回 | 男子学生インタビュー – コンディショニングで変わった身体の変化とプレー

#たちばな台病院リハビリテーション科 #日本体育大学バドミントン部 #Road to C&CH

 痛みがあるからといって競技を諦める必要はありません。大切なのは、
その痛みとどう
付き合い、ぶり返さないために何を考え、
どう動くのかを考えていくこと。髙橋さんのコンデ
ィショニングは、
単に痛みを軽くするのではなく、その意味を学生に気づいてもらうように
ポートすることも役割の一つだと考えています。


副主将としてチームを牽引する犬嶋宏介君。慢性的な腰痛と向き合いながら、大学トップレベルの舞台で結果を残してきた。

コンディショニングで変わった、身体との向き合い方

「痛くても練習はできる。でも、やっぱり怖さはありました。」
そう語ってくれたのは、日本体育大学バドミントン部の副主将・犬嶋宏介君。
高校時代から腰椎分離症による慢性的な腰痛があり、痛みと付き合いながら競技を続けてきました。
練習はできる。試合にも出られる。けれど、本当に思い切って踏み込んでいいのか、
どこまでやって大丈夫なのか、その感覚がつかめないままプレーをしていたと話します。
そんな中で髙橋さんとの関わりの中で最も大きかったのは、
“自分の身体に合わせたコンディショニングをしてもらえる”という実感でした。
犬嶋君は「これまでは、痛いところをどうケアするか、かばいながらどうやるかという考えが強かったです。
でも今は、腰以外の部分をうまく使うことで、腰を守りながらパフ
ォーマンスを上げられるんだと分かってきました」と話します。

“これまでは、痛いところをどうケアするかが中心だった。
でも今は、腰を守りながらパフォーマンスを上げられると分かってきた”

身体の使い方への理解が、安心感と競技力の両方を支えていた。守るだけではなく、どう動けば力を引き出せるかを考える視点が生まれていた。

相互的なコンディショニングが生む効果

印象的だったのは、髙橋さんの関わり方が、一般論をそのまま当てはめるものではなかったことです。
身体に触れて状態を確かめ、話を聴き、やってみた感覚を一緒に振り返る。
その繰り返しの中で、犬嶋君自身も、自分の身体の傾向や限界、そして可能性を少しずつ言葉にできるようになっていきました。
「どういう状態にしたいのかを聞いてくれるのがありがたいです。
一般的に正しいと言われる方法を教えてもらっても、自分の体に本当に合っている感じがしないと続かない。
でも髙橋さんは、やってみて、振
り返って、次の提案をしてくれる。
だから安心感があるし、自分のことを分かってくれる感じがあって、
相談しやすいんです。」
また、犬嶋君は、コンディションが整うことでプレー面にも変化が生まれたと話します。
以前は無意識にセーブしていた場面でも、今は全力でプレーしやすくなった。
不安が減ったことにより、どこまで踏み込
めるかの感覚が分かり、練習の質も高まっていったそうです。
漫然と取り組むのではなく、課題を見つけ、試し、結果を踏まえて次を考える。
そうしたサイクルが回り始めたことは、競技者としての成.そのものだったのかもしれません。

身体の状態を理解できるようになったことが、プレーへの自信にもつながっていった。

ミックスダブルスで結果を残したときにも、その違いを強く感じたといいます。
コンディションが良いと、身体だけではなく気持ちも前向きになる。
不安が減ることで、プレーの選択にも迷いが少なくなる。身体を整えることが、そのまま自信を整えることにもつながっていたのです。

“やってみて、振り返って、次の提案をしてくれる。だから安心感があるし、相談しやすい”
一般論の押しつけではなく、選手と一緒に調整していくスタイルが信頼を生んでいた。

不安が減ったことが、前に進む力になる

最後に犬嶋君は、こう語ってくれました。
「腰椎分離症とはこれからも付き合っていかないといけないと思います。
でも、その付き合い方が変わって、不安が減ったのはすごく大きいです。
このタイミングで髙
橋さんに出会えて変われたのは、本当によかったと思っています
痛みをゼロにすることだけがゴールではない。
自分の身体を理解し、不安を抱えたまま頑張るのではなく、理解しながら前へ進めるようになること。
それが、伴走型コンディショニングの力なのだと感じました。


犬嶋宏介(いぬじま こうすけ)
2025 年 全日本学生バドミントン選手権大会 混合ダブルス優勝。
同年、男子団体で13 年ぶりの優勝に貢献。
日本国内最高峰の全日本総合バドミントン選手権大会にも出場経験を持つ。

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次回は、女子学生へのインタビューを通して、身体の使い方や
セルフケアへの意識がどのように変わったのかを紹介します。