第1 回|コンディショニング支援から見える、CCH らしい地域活動のかたち
#たちばな台病院リハビリテーション科 #日本体育大学バドミントン部 #Road to C&CH

男子団体優勝を果たした日本体育大学バドミントン部。髙橋さんはこの現場で継続的にコンディショニング支援を行っている。
病院の専門職が地域に出て、若い世代の挑戦を支える。たちばな台病院の理学療法士・髙橋さんが日本体育大学バドミントン部で続けている活動は、単なる身体のケアではありません。学生の感覚や目標に寄り添いながら、今だけでなく未来にもつながる支援を形にしている点に、この取り組みの大きな意義があります。
地域に出る専門職が、競技の現場で果たせる役割
現在、髙橋さんは日本体育大学バドミントン部で、コンディショニングのボランティアを行っています。
昨年のインカレで13 年ぶりに男子団体優勝を果たした強豪校であり、日々の練習強度も高い現場です。
そんな環境の中で髙橋さんが担っているのは、「痛くなったところをその場でみる」ことだけではありません。
疲労の状態を確認し、身体の使い方を一緒に整理し、選手が自分自身のコンディションに目を向けられるよう関わることも、
大切な役割になっています。実際の現場では、身体のケアに加えて、練習や試合に対する向き合い方、不安に感じていること、
今後どうなっていきたいかといった話題にも丁寧に耳を傾けているそうです。
身体だけでなく、その人の考えや気持ちも含めて支える。 その姿勢は、病院で患者さんに関わるときと通じるものがあります。

一人ひとりの状態を確認しながら、身体の使い方や疲労のたまり方を一緒に整理していく。
最初からうまくいったわけではない
髙橋さんが関わり始めた当初、学生から返ってくる言葉は「痛い」「特に何もしていない」「分からない」
といったものが多く、 自分の身体の状態を言語化すること自体が難しい時期があった といいます。
どこがどうつらいのか、何に困っているのか、何を目指しているのか。その輪郭が見えない中で、
関係づくりから始める必要がありました。
それでも、話を急がせず、目線を合わせ、相手の感覚を尊重しながら関わり続けることで、
少しずつ変化が生まれてきました。
髙橋さん自身も、「まずはコミュニケーションを大切にしている。怪我そのものに固執せず、
それによって何がつらいのか、どんな不安があるのかを聞くようにしている」 と話しています。
「正しいやり方を押しつけるのではなく、相手の感覚や目標に合わせて一緒に考え
る。」この伴走の姿勢が、学生との信頼関係を育てている。

ケアの時間だけでなく、身体の使い方や感覚を対話しながら確認していくことも大きな支援になっている。
変化は「受けるケア」から「自分で整える力」へ
最近では、学生の側にも少しずつ変化が見えてきています。
自分の状態を理解しながら練習や試合に向き合えるようになり、安心してプレーできるという実感が生まれ始めているとのこと。
ここで重要なのは、 支援のゴールが「施術を受け続けること」ではなく、
「学生自身が自分の心と身体を大切にできるようになること」 だという点です。
これは競技力のためだけではなく、大学卒業後も含めた⾧い人生にとっても大きな意味があります。
自分の身体の変化に気づき、必要なケアを選び、無理のない方法を続けていく力は、
スポーツの現場を超えて生きる力にもつながっていきます。

高いレベルで競い続ける学生にとって、日々のコンディショニングはパフォーマンスの土台になる。
CCH として、この活動が持つ意味
たちばな台病院にとって、この活動は単なる院外ボランティアではありません。
病院の専門職が地域に出て、その力を地域の若者や現場に生かすことは、地域貢献であると同時に、
新たなつながりを育てる営みでもあります。
こうしたつながりがあるからこそ、病院は地域にとってより身近な存在になり、次の活動や連携にも発展していきます。
CCH が大切にしているのは、目の前の課題だけに対応するのではなく、その人のこれからも見据えて支えることです。
髙橋さんの取り組みは、まさにその実践の一つだといえるでしょう。

次回予告
男子学生へのインタビューを通して、コンディショニングによってどのような変化が起きているのか
を紹介します。
リハビリ科 概要
たちばな台病院リハビリ科では、骨折、変形性疾患を中心に身体機能の低下、スポーツ障害への対応、入院
に伴う活動性の低下、身体機能維持に対しても訓練を行っています。また、必要に応じて患者様に合わせた
インソールの作成も行っています。
